前回は記事で、無料Wi-Fiに接続したときのリスクについて書かせていただきました。
上記の記事の中で、リスクの回避方法の一つとして名前を挙げさせて頂いたのがVPNです。
今回はそのVPNについて具体例を出しながら
少し紹介させていただこうと思います。
無料Wi-Fiが危険な理由
外出先で無料Wi-Fiを使うと下記のリスクがあります。
- Wi-Fiルーターにセキュリティーの欠陥がある場合
- 最初から悪意をもって仕掛けられたWi-Fiルーターの場合
このどちらの場合でも通信をのぞき見したり、
なりすましを行うことが可能になってしまいます。
上記の動画はNortonが実際にWi-Fiをハッキングして見せるデモンストレーションです。
こちらはもっと具体的に内容がわかります。
ただのいたずらで済むことはまれで最悪の場合、
クレジットカードの情報をコピーされたり、
FacebookやTwitterやLINEに登録している
友人にまで被害が及ぶ可能性があります。
IDとパスワードが流出するとどうなるか
ちなみにこの記事をかいている最中に見つけてしまった
やられたてホヤホヤの事件がありました。
ドコモ契約者向けオンラインストア「ドコモオンラインショップ」がリスト型攻撃による不正ログインを受け、悪意のある第三者に「iPhone X」を不正購入される被害が約1000件発生していたことが8月13日までに分かった。ドコモは被害を受けたアカウントを停止してユーザーに連絡を取っており、購入代金の請求は止める方針だ。
ITmedia NEWS 2018年08月13日 18時08分 公開
本人の知らないところで「iPhone X」の受け取りが行われていたそうです。
リスト型攻撃は、他社などから流出したID・パスワードのリストを使って不正ログインする手法のため、被害を防ぐには、同じID・パスワードを使い回さないことが重要だ。
どこでパスワードが漏れてしまったのか判断はできませんが、
もしも、問題のある無料Wi-Fiを利用しているときに、アナタがセキュリティーの甘いサイトにログインをしてしまい、悪い人にそのIDととパスワードがバレてしまった場合大変危険です。
パスワードを使いまわしている人なんてゴマンといますので、ほかのサイトでも商品を購入するIDとパスワードを入手することができます。
このような情報の盗聴や改ざんや傍受を防ぐのが、VPNです。
VPNってなに?
VPNは今いる場所から、接続する先までを直通でつないでくれる専用回線です。
例えば、絶対に秘密が漏れては行けない政府機関の場合、
日本の総理官邸からアメリカのホワイトハウスまで、
ホワイトハウスからロシアのクレムリンまで、
専用回線の直通電話の回線がひかれています。
これをホットラインと呼んでいるそうですが、
変電の施設や交換器などが政府の施設内にあるため、
民間の施設と比べ、警備が厳重で物理的に押し入ったり、
改変したり盗聴や傍受がほぼ不可能に近いレベルでできなくなっているそうです。
民間の企業であっても、証券会社や銀行などは、
専用線といって、本店と支店を専用回線でつないで
セキュリティーを万全に整えています。
この専用回線はとても高額なので、大規模な会社であっても、
そう簡単に手が出せる代物ではありません。
個人ではなおさら現実的ではないはずです。
VPNは技術力でカバー
今までは機械と機械を専用線でつなぐという古典的な方法でセキュリティーを実現してきましたが、
VPNはハードウェアで線をスタートから工ンドまで専用線を引くわけではありません。
VPNはソフトの力を借り、
擬似的に同じ状況を作り出してくれます。
VPNが意味する
バーチャル・ プライベートー・ネットワーク(仮想個人専用回線)
ということです。
VPNを嫌がっている組織もある
VPNは盗聴や改ざんができないことが最大の利点であると同時に、通信の秘匿性が高すぎるため、 これを煙たがっていてよく思っていない組織もあります。
検閲を国レベルで行っている政府組織のことおわかりですよね。
彼らであっても検閲をかいくぐることできるようになるため、政府が手をこまねいています。
日本政府も個人を監視対象にしている
8月29日の記事です。
2017年4月、NHKはインターセプトというネットメディアと共同で、スノーデンリークによって得られた流出文書に基づき、日本政府がアメリカ政府からXKEYSCOREという監視ツールの貸し出しを受けている事実を報じたのです。これは衝撃的なスクープでした。
NHKが報じた流出文書(出典:The Intercept)XKEYSCOREは最先端の監視ツールであり、アメリカ国外に住む外国人のあらゆる通信内容を保存し、管理し、検索し、表示するシステムのコードネームです。
流出文書では日本政府がこの第三者版の貸し出しを受けたとされています。アメリカ政府が極秘ツールを日本政府に貸し出す以上、日本語データの解析が目的に含まれていることは確実です。
つまり、日本政府は、日本に住む日本人のあらゆる通信内容にアクセスする権限を手に入れた可能性があるわけです。
引用元:現代ビジネス
VPNはどうやって使うの?
VPNはソフトやアプリですので、PCやMacOSであれば、インターネットからダウンロードして、インストールします。
スマホの場合は、appストアからダウンロードしてスマホにインストールしましょう。
どのソフトもアプリもクリックやタップーつで自動的に秘匿回線に切り替えてくれてれます。
なおかつVPNの利用ややめるときも同じ作業だけですので楽です。
また別の機会に私が実際に利用している安くて安全なVPNをご紹介させていただきます。