先日、ラスベガスで行われたボディービルとフィジークの世界最高峰のコンテストである
ミスターオリンピアのアマチュア大会に出場した田口IFBBプロが
IFBBが主催する大会に無許可で出場したということで
日本のJBBFからに処分をされそうです。
田口プロのインスタグラムでも御本人から報告があったみたいです。
カッコいいですね。田口プロ!
ちなみにオリンピアの大会の様子が下記から見れます。
まずは田口プロはどんな人なのか見てみましょう。
田口純平さんってどんな人?
まぁ、すごく簡単にいうと。
「スーパーヒーロー」です。
上記は、2018 オールジャパンメンズフィジーク選手権大会で優勝した時の動画です。
取り急ぎ、ご報告です!
Olympia amateur Las Vegas
◾️クラス別 優勝 🥇
◾️オーバーオール3位そして、IFBBプロ、
取得する事ができました😄
皆様、応援ありがとうございました!引き続きこれからも頑張りますので、応援宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/V2of5oDi6C
— 田口純平/Junpei Taguchi 🇯🇵 (@JunpeiTaguchi) September 14, 2018
以前、田口純平さんは、イースンさん率いるACE GYMのトップインストラクターとして
活動していた売れっ子インストラクターでした。
現在は、原宿駅から徒歩5分にある
ICONIQという高級ジムのパーソナルトレーナーをしていらっしゃいます。
彼自身も、大会に出場して
ベストボディ・ジャパン 2015 総合優勝(外部リンク)
アジアメンズフィジーク 2017 優勝(外部リンク)
さらには、
世界のオリンピアアマチュア2018inラスベガスで
見事、オーバーオール3位に入賞して
日本人初となるIFBBプロになりました。
そんな輝かしいデビューを飾った田口純平プロがなんと
日本のボディービル連盟であるJBBFから処分をされるというショッキングな
話題がtwitterを駆け巡りました。
どんな処分だったのか?
まずは実際にJBBFからの公式ページに改定ある文章を見てみましょう。
田口純平選手の処分について
2018 年 9 月 2 日に北とぴあで開催された第 5 回オールジャパン・メンズフィジーク選手権
大会において、176cm 級及びオーバーオール部門で優勝した田口純平選手が、同月にラス
ベガスで開催された IFBB プロ(他団体)主催のオリンピアアマチュア部門に出場したことが発
覚しました。
本行為は、選手登録規程第 8 条に違反するものであり、下記のとおり田口純平選手を
処分します。
記
- 処分内容
- 第 5 回オールジャパン・メンズフィジーク選手権大会のメンズフィジーク 176cm 級、
及びオーバーオール部門でのタイトルを剥奪する。 - 2 年間の出場停止とする。
- 第 5 回オールジャパン・メンズフィジーク選手権大会のメンズフィジーク 176cm 級、
- 処分の根拠規程等
- 選手登録規程第 9 条【他団体の競技会や大会等に出場した場合の罰則規程】
- 第 5 回オールジャパン・メンズフィジーク選手権大会開催要項の出場資格
以上
2018 年 10 月 4 日
公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟
会長 藤原 達也
引用元:IBBF公式 田口純平選手の処分について
長い。。。
- 2年間の出場停止
- 田口選手が過去に取得したメンズフィジークの賞が剥奪
文を要約すると上記のもの
ルールを知らなかった無知な私からすると
かなり衝撃的でした。
選手登録規程第 9 条ってなに?
他団体の競技会や大会等に出場した場合の罰則規程
第9条 当連盟の登録選手が他団体が開催する協議会や大会等に出場した場合の罰則。
- 1回目の出場について
- 2年間の出場停止とする。
- 明らかに悪意(例:偽名等)と認められる時は、3年間の出場停止とする。
- 選手権大会規程の処分を受けた経緯のある選手及び規程違反が2つ以上重複したと認められる時は、5年間の出場停止とする。
- ドーピング処分を受けた経緯のある選手は、永久追放とする。
- 2回目の出場は、永久追放とする。
- 出場停止又は永久追放期間中であっても、その後、反省著しく連盟に協力する者は、当連盟理事会の承認を得て猶予又は軽減することができます。
引用元:JBBF公式 競技規定
メンズフィジークの出場資格ってなに?
出場資格
日本国籍を有し、本年度の日本連盟加盟クラブ・個人・フィットネス個人登録選手であること。尚、世界メンズフィジーク選手権大会の日本代表候補選手を本大会で選考する。
- 今年度に他団体の大会出場経験の無いもの。(ベストボディジャパンの大会は除く)
- 今大会後に、他団体の大会に出場した場合は、大会実績及びJBBFの登録を無効とする。
- フィットネス個人登録選手は、あらかじめ日本連盟で選手登録を済ませてください。フィットネス個人選手登録費 (新規/継続) : 8,000円
- 個人登録選手は、あらかじめ該当する地方連盟で選手登録を済ませてください。
- 個人登録選手であっても、JBBFのルールを遵守すること。
※個人登録については、日本連盟ホームページを参照してください
なんで出場したらイケナイの?
実は、JBBFの選手は2018年から他団体への出場禁止になっていました。
下記の文章は2017年の年末にJBBFから出された公式な声明です。
ちょっと長いですが、誤解がないように全部のせました。
終わりに、要約が書いてあります。
2018 年度の選手登録と大会出場について
- 他団体への出場について
JBBF で限定登録を行い、JBBF 加盟組織のオープン大会に出場を予定している方は、2017 年度と
同じく他団体が主催するメンズフィジークとフィットネスビキニに関しての出場は可能です。JBBF 主催のオールジャパンフィットネス系大会に出場する選手は、JBBF に選手登録が必要です。
個人登録に関しては、年度の途中や限定登録からの移動も可能ですが、アンチドーピング講習会の
受講が義務付けられております。2018 年度のアンチドーピング講習会は、4 月・5 月に全国で行います
ので、事前に申し込まなければなりません。JBBF 加盟組織のオープン大会(フィットネス部門)には、JBBF 加盟クラブ登録、個人登録、フィットネス
個人登録、限定登録のあらゆる登録形態の選手が参加でき、県オープン大会(ボディビル・フィジーク部
門)には限定登録だけが参加できます。 - NPC 系プロ及び IFBB エリートプロへの出場について
2018 年度から、JBBF 登録選手の他団体への出場は認められません。これには米国開催のアーノル
ドクラシックも含まれます。但し「アーノルドクラシックヨーロッパ」は IFBB が出場を許可している大会の為
JBBF よりの派遣対象となります。JBBF 登録選手が、他団体の大会に出場する場合、JBBF を一旦
退会しなければならなくなり、同一年度で二つ以上の団体の所属は認められないのです。JBBF は IFBB
傘下の加盟団体のため、他の競技スポーツ(IOC 加盟団体)と同等のアンチドーピング活動を展開して
います。これは WADA(世界アンチドーピング機構)の規約に準じているものです。プロには IFBB エリートプロと NPC 系のプロの二通りがあり、IFBB エリートプロにチャレンジする方は、
JBBF の所属選手でなければなりません。JBBF 所属の選手がプロになろうとする場合、IFBB エリートプロ
資格取得のためにいくつかの IFBB アマチュア選手権大会に出場して一定の成績を収めなければなりま
せん。 - 海外開催の大会出場について
海外には個人で申請して出場できる大会もありますが、注意が必要です。いったんプロ契約を結ぶと
アマチュア大会には戻れなくなり、安易にプロの大会への出場はアンチドーピングの観点からもお勧めでき
ません。禁止物質使用は、競技スポーツでは禁止されている行為です。健康を害したり、青少年に対し
て不正を助長するような行為は決してあってはならないのです。国際大会に公的機関から助成を受けて
出場することは、国が活動や運営について許可を与え、選手や役員の不利益にならないように、協会や
運営団体を監視しながら支援してくれているのです。助成金がないとしても、国が認めることにより利益
になることは多いのです。JOC 加盟団体として JBBF は、様々な事柄を処理しながら活動しています。
以上
2017 年 12 月 12 日
公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟
引用元:IBBF公式 2018 年度の選手登録と大会出場について
他団体大会の禁止の理由の要約
上記の文章の要約としては
- 海外と日本はドーピングの観点で考え方が違うから他の大会には出ないでね!
- ただし、ドーピング禁止の考え方が同じの団体は出ていいよ!許可する!
ということだったようです。
本当にそういうことで禁止にしているかはさておき
こういう建前があったと言うことですね。
JBBFの選手は他団体出場選手誓約書提出が必要
JBBFの大会に出場するには、選手登録書に一緒の項目として入っている
誓約書にサインをしないといけません。
ちなみに下記からダウンロードすることができます。
見れない人もいると思うのでスクリーンショットを掲載します。
これは普通に配布しているものです。
でも田口選手には痛みはなかったかも
賛否両論あると思うけど、プロからしたらアマチュアが出場停止になったところで関係ないよね🤔
パーフェクトフィジークとまで賞した田口さんから賞を剥奪したことに少しおかしいと思っただけです。
結局団体から抜けたら手のひら返しなのかなって感じの意味合いです。— Taisei Tsuji (@Taisei_Tsuji) 2018年10月4日
@Taisei_Tsuji さんのコメントの通り
もうアマチュアの大会に出ることを考えなければ
田口プロにとっては、「まいいか」となる今回の処罰ですので
本人にとってはあまり痛手にならないかもしれませんね。
ぜひこれからも田口選手は世界で活躍する
体をどんどん披露していただきたいとおもいます。
私も大好きですので応援しています。
もっと、すごい規程が。。。
選手の拘束(8条)
連盟登録選手は、本連盟に肖像権を委託し、無許可のマスメディアやコマーシャルに参加することは認めない
これだと
選手がどんどん貧しくなるね!
https://californiarollstyle.com/blog/2019/06/16/takenakanaoto-ifbbpro/